<ダーツの投げ方#08>
タイミングが合えばリズムも合う!リズムが決め手!!
2018.12.25ダーツ上達
スローイングは、基本的にセットアップ、テイクバック、スウィングというシンプルな3動作で構成されています。
狙い通りにダーツを飛ばすには、この単純な動作を正確に繰り返すことが大切とされます。 その決め手となるのは、一連の動作に流れるリズム!
リズムが良くなれば、スローイングは確実に安定するので、「リズム」をキーワードにダーツ上達を研究して行きましょう。
同じリズムでダーツを集める。グルーピングはリズムから!
毎回同じ投げ方をするためにはリズム良く投げる意識が重要!
1本目から3本目まで、全てダーツを同じように投げることができれば、3本のダーツは必然的にグルーピング(纏まって入る)します。
3本のダーツがボードに刺さる位置を程近く集める技術を「グルーピング」と言い、投げるリズムを意識することによって、グルーピングが良くなると、宮本雄太選手は言います。
「グルーピングは、同じ投げ方をできた結果です。僕が初心者の頃、同じ投げ方をできるように意識していたことは、リズム良く投げること。いつも同じような感じでダーツを右手に持ってきて、同じところを見て、同じように引いて出す、というリズムを意識していましたね。やはり最初のうちは、入らなくてもいいからと同じところに3本まとめる練習をした方がいいと思います。例えばブルから左にはずれたとしても、同じ感じで投げて、そのあたりに3本集まればオッケーって言うような練習を、僕もよくやっていました。」
そうしてある程度グルーピングするようになった段階から、更にグルーピングの精度を上げるには、リズムに加えて集中力も必要になってくると言います。
「より狭いエリアにダーツを集めるためには、しっかり狙って一本一本集中して投げる事が大事だと思いますね。ただ、その時にもリズムは大切。例えばスリー・イン・ザ・ブラックなんかの場合は、特に、2本入って、よしブラック出そう!なんて思うとほとんど入らない。2本ポンポンと入って、そのまま何も考えずに集中して同じリズムで投げられる時にストン!と飛んでいくもの。集中してなおかつリズム良く投げることが、大事なんです。」
【POINT】まずは片手で3本を抜けるグルーピングを目標に!
宮本プロ「最初はひたすらブルを狙うことを練習するといいと思います。僕は、3本まとめて片手で抜けるところに集めようと思って練習していました。それを何回も連続でできるまで、たまに無理して片手で取ったりとかしながらやってましたね(笑)」
安定したリリースはここが肝心!「自分のリズム」を確立すべし!
毎回、同じところでリリースできるようになることは、ダーツ上達の基本。
投げ込むことで常に自分に合った一定のペースで投げられる自分なりのリズムを身につけて、安定したスローを目指しましょう!
同じところで離せるリズム作りがカギ!
スローイングのペースに安定感を誇る山田勇樹選手に、スローイングのリズムについて教わりました。 「ダーツで一番難しいのはリリースなので、スローイングのリズムを作るのは、そのリズムによって、毎回、同じところで離しやすくするためだと言えます。とにかく、引いて出すのが毎回、同じリズムじゃないとダメ。構えてからの時間がばらばらでも、引いて出す時間が一緒であれば大丈夫です。」
山田選手は、今は投げる時にリズムを意識することはないと言います。
「自分のリズムが体に染みついているみたいな感じです。まだ上手くない頃は、すごい時間投げてたし、ずーっと一緒の感じで投げてたと思います。どちらかと言うと、考えて投げる方じゃなくて、良くなるまで投げる。良くならなかったら帰る、みたいな感じでしたね。考えずにポンポン投げる方だったので、それでリズムがついたのかもしれないですね。」
そんな経験から、リズミカルに投げ込むことが大切だと語る山田選手。
「最初は、無理矢理にでもリズムをつけた方がいいと思いますね。投げ方にリズムのない人は「1、2、3」でも「1、2の3」でもいいんで、言い聞かせてて投げて、同じように投げることに慣れると思いますね。リズムや形が定まっていないなら、できれば、ずっと同じところを狙う練習をやった方がいいと思います。」
【POINT】相手のリズムに乗らない!
投げ方のリズムがとても速い人や、逆にとてもゆっくりな人と対戦していると、ついつい相手のリズムに釣られて、自分のペースを乱してしまいがちです。
そんな独特なリズムを持つ相手と対戦する時は、普段の自分のリズムを保つために、相手が通り過ぎた後に、いつもどおりのペースでスローラインに入るようにしましょう。
投げる前からリズムは始まる!ルーティンがリズムを作る!
上手なプレイヤーほど、実際に投げる動作の前、スローラインに入る時から必ず行う動作が決まっています。
そうしたスローイング前のルーティンについて、トッププレイヤーの皆さんに聞いてみました!
左目と右足の位置を必ず合わせる
入る時は、立つ位置を絶対一緒にしますね。
僕は効き目が左目なんで左目がブルの正面、右足のスローラインと接するところを台の中心に持ってきます。
だから体が少し、正面より右にずれてると思います。
そうやって毎回、同じ位置に立つのを注意して入ったら、あとはいつもどおりの体勢にぐっと持っていく感じです。
足の角度に最大点に集中!
台を見ないで足元だけ見て入ります。
スローラインに対する足の角度を見てから台を見るときに集中力を使います。
顔を上げた瞬間に投げるつもりで入るように。
それから、ダーツを取って前に出してクルッと回す。
目線で合わせるために回しながら前に持っていくのが、リズムの取り方。
なかったら気持ち悪いですね。
疲れなどで足の角度が変わらないように
スローラインと平行になるように立ちます。
疲れてきたりすると楽になる様に体を開いて立ってしまうことがあるけど、それだと感覚が変わってしまうので、そうならないように意識しています。
あと、僕はスローラインを出がちなので、立つ時は出ないように注意してますね。
アドレスに入る前に背筋を伸ばす
僕は、投げ始める前に、猫背にならないように、胸を張って体をすーっと起こす動きを常に入れています。
背伸びをするような、背筋を伸ばすような動き。
右足の位置を決めて、それに合わせて立って、胸を張って背筋を伸ばしてから自分のアドレスに入る。
それが、毎回意識している点です。
スローラインに立ったら右足とトントン!
投げて戻ってきたら、次に狙うところを後ろで見て持っています。
見ながらイメージして持って、スローラインに立つ時は、足とトントンってやってから立つ。
右足をスローラインでグッグッグッて踏み込むというか。
これは無意識でやってるクセなんですけど、やらないと変ですね。毎回やってます。
思考的な部分はスローに入る前に済ませる!
思考的な部分は、自分がスローラインに立つまでの間に考えてるから、入る時はスローラインに足をあわせるとことから始まってますね。
右足のつま先から入って、ぐっと足全体を置いて、構える。
注意するのは、足がスローラインを絶対越えないこと。
スローラインを越えずに立てた時から、スローイングに入ります。
明日からできる!!GOOD DARTS流リズム感の鍛え方
リズム感は9歳までに約80%作られると言われています。
「今更リズム感なんて鍛えられない!」
と嘆くのは早計というもの。実は、明日からすぐに、しかもカンタンにできるリズム感を鍛える方法があるんです!
身近なものを使って、早速リズム感を鍛えてみましょう♪
呼吸法「ひゅーっぽん」をマスターすれば、3投すべてのリズムが同じ!
リズムと呼吸法は切っても切り離せません。
優秀なスポーツ選手は自身の呼吸法を自然とマスターし、無意識に行っているそうです。
ダーツを投げる時にリズムとタイミング合わせて呼吸でとってみましょう。
始めは上手くできないでしょうが、3投すべてが同じ呼吸法をとって投げているのでリズムは一定。
自分の呼吸法を覚えることでリズム感も得られるならば、早速試してみる価値はありそうです。
「の」をいれた素振り。いち、にい、「の」、さん!「の」を入れてちょっとしたタメを作って、リズムを取る。
早投げは誰でもできるが、そのタイミングが自分の体と適合せずにズレ始める恐れがあります。
そうなった途端に投げるリズムが狂い悲惨な結果に。
例えば、野球のピッチャーは速く投げて見える時ほど、調子が悪いそうです。
実は、早い動作よりもゆったり投げる方が安定したリズムをとることができるんです。
安定したリズムを作るためには「タメ」を意識することが大事。
その感覚を掴むために「の」を入れた素振りにトライしてみましょう!
トッププレイヤーのDVDを見て、脳にスローのタイミングを記憶させる。(ミラーニューロン)
脳の中にはミラーニューロンという他者の行動と自分の行動を結びつける鏡の役目を果たす神経細胞「F5」が存在します。
脳が映像で見たスローのリズムを記憶して、自身も同じ動きをしようと指令を出すのです。
つまり、トッププレイヤーの映像をずっと見てるだけでスローの練習は脳内で行われるということ。
もちろんケータイの動画でもいいでしょう。
これなら時間も場所もあまりとられずに、毎日続けられます!
料理人になるのも上達の近道!?キャベツの千切りでリズミカルに♪
千切りは肘の動きと手首の動きが同じ方向にしないと腱鞘炎になって、手首を傷めてしまうので、同じ方向に向かって同じ動きをリズムよく刻むことは大切です。
切るタイミングを一定にしないと、ケガをするから。
マニアックな方法だが、千切りはリズム感を取るために必要な要素が満載です!
※本コンテンツはGOOD DARTSより抜粋