2023.02.03 発売商品
「ポンジスキーム」は、実在した詐欺事件を題材に、資金を集めた投資家への配当支払いを新たな投資家からの資金によってまかなう「自転車操業詐欺」を行なうゲームです。
日本版は、イラストレーター高橋潤さんによりパッケージデザインを一新。
説明書や衝立裏の早見表の情報も整備され、さらにゲーム中のお札を整理できる「お札立て」も付属するなど、遊びやすく調整されています。
【ゲーム内容】
1920年代に起こり、未だにその手法の詐欺が発生するきっかけとなった、「ポンジ・スキーム」と呼ばれる投資自転車操業詐欺がテーマです。
各自、自分だけは裕福なまま逃げ切れると考えている、この投資自転車操業の詐欺師となります。
各自手番では、共通の場に陳列された「貰える資金が記された投資家」カードを1枚を取り、資金を調達。
併せて「見せ掛け会社」の成長タイルも購入します。
ゲームを続けていき、誰かが支払えずに破産したときに、それ以外の人で「見せ掛け会社」の規模と資金を清算しもっとも評価得点が多い人が勝ちとなります。
【配当支払い】
投資家カードを取るたびに資金はどんどん増えていくように思えますが、投資家カードごとに記された「支払い期(＝ラウンド)」が経過するたびに、記された配当金を支払わなければなりません。
はじめは少額な支払いも、資金を調達すればするほどに雪だるま式に増えていくのです。
投資家の調達額面には限界があり、どこかで誰かが支払えずに破産するでしょう。
そのとき、その破産した人以外が持つ「見せ掛け会社」の規模が勝敗を大きく決めます。
【売買交渉】
「見せ掛け会社」の規模は産業タイルの種類や枚数で示され、この産業タイルをめぐって、個人間で水面下の売買交渉が行なわれます。
交渉は、同種タイルを持ち合っているライバルに対して、皮財布にこっそり紙幣を入れて渡すことで行います。
その額を受け取られたならばタイルをもらうことができますが、同額面を入れて返されたならば逆に自分のタイルを渡さなくてはなりません。
ほどよい額面を設定しないと、お得な価格でタイルが購入されてしまったり、思わぬ高額収入をライバルにもたらしてしまうことも。
この秘密取引をうまく利用して、お互いの懐具合を探りつつ、自分だけが知っているタイミングでライバルを破産させられるように仕向けましょう。
【ここがおすすめ】
どんどん資金を調達すれば何とでもなるような気がしていた序盤とは裏腹に、膨れ上がっていく支払いと資金調達に誰もが「ヤバい…これほんとにヤバい…」と冷や汗をかきながら、資金運営ギリギリの線で売買交渉を行なっていく、まったく新しい感覚で盛り上がるのが楽しいゲームです。
じっくり楽しめる大人向けとしておすすめです。
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