失敗しないダーツ用品購入のポイント
ダーツのパーツにも規格がある
2021.9.3ダーツ初心者

ソフトダーツを構成する4つのパーツである「チップ」「バレル」「シャフト」「フライト」にはそれぞれ規格が存在するのはご存じでしょうか?
ソフトダーツは基本的にチップが凸側・バレルが凹側となっていますが装着するネジ山のサイズが違うものが存在します。またシャフトとフライトにも装着ができない組み合わせがあります。
この規格を知らないと、せっかく買ったパーツがマイダーツに使うことができない・・・という事態が起こってしまいます。
今回はお買い物を失敗しないための、パーツの規格についてご紹介いたします。
はじめのうちはチップ・バレル・シャフト・フライトを購入する際に、こちらの規格を商品詳細から確認して購入するようにしましょう。
チップ・バレルの規格
現在販売されているソフトダーツのチップとバレルを繋ぐネジには「2BA」「1/4」「No.5」「4BA」の4つの規格が存在します。
チップとバレルの規格が合っていないと、装着ができません。
特にチップは一番消耗が激しく予備の購入をオススメしますので、購入間違いをしないよう注意が必要です。
まずはチップ・バレルの規格の違いを知って、購入を検討しているダーツ、すでにお持ちの方はマイダーツがどのネジ規格なのかを把握しましょう。
2BA
2BA(ツービーエー)は現在ソフトダーツで最もポピュラーな規格です。
そのためチップのカラーや、バレルのデザインもとても豊富になっています。
BAとは日本ではあまり聞きなれない規格ですが、これはダーツの本場・イギリスのネジ規格で0BAからはじまり、1BA→2BA→3BAと数字が増えるほど径が細くなっていくもので、のちほどご紹介する4BAにもこの規格が用いられています。
2BAの外径は約4.0mmとなっていますので、自分のダーツの規格が分からない時はネジ穴の大きさを測ってみるとすぐにわかります。


お買い物のポイント
チップを購入する際に1/4・No.5のチップを間違えて購入してしまう可能性がありますので、チップ購入の際は商品詳細を確認したり、絞り込み検索を活用しましょう!またダーツボードになどに付属品として入っているダーツは、規格について記載がない場合があります。
このような付属品のダーツの予備パーツを購入する前は、ネジ穴のサイズを測ってみましょう。
1/4
1/4(ヨンブンノイチ)は主にダーツを投げられるお店で貸し出し用に使われる「ハウスダーツ」で使用されている規格になります。
1/4とはUSインチの四分の一という意味で、こちらの径は1インチ(25.4mm)の四分の一、つまり「6.35mmのネジ規格」という事になります。
2BAの約4.0mmと比べると2.35mmほど太くなるため2BAのチップ、バレルは1/4には使用できません。
また1/4規格のバレルだけは、シャフトも同様に1/4規格のシャフトしか使用できません。
径が太いのには理由があり、多数の方に貸し出しされるハウスダーツはどうしても消耗が激しくなります。
そのため径を太くしチップ・フライトを折れにくくした1/4規格のダーツが貸し出し用のハウスダーツとして流通するようになりました。


お買い物のポイント
1/4規格のダーツは、シャフトも1/4規格のものが必要ですが、ほとんどの場合シャフトとフライトが一体化したものになっています。No.5
No.5(ナンバーファイブ)は日本のメーカーによって作られた国内では一番新しいダーツの規格で、ネジの径が約2.4mmとポピュラーな2BAと比べて1.6mmも細くなっています。
ネジ穴が小さい分、先端の細いダーツのデザインが可能となりました。
しかしNo.5のチップとバレルは2BAと比べるとまだまだ種類が少なく、選択できるカラー・デザインには限りがあります。


お買い物のポイント
No.5のバレルのシャフトのネジ穴の大きさは2BA・4BAのバレルと同じ大きさのため、チップのネジ穴と比べるとすぐに見分けがつきます。チップのネジ穴の方が小さい場合はNo.5となりますので一度確認してみましょう!
4BA
4BA(フォービーエー)は2BAでお話しした通りイギリスのネジ規格となりますが、ソフトダーツでは唯一チップ側が凹・バレル側が凸となっています。
4BAという名称でチップ側が凸・バレル側が凹というダーツは現在、存在しません。
そのためダーツで4BAというと、この形状のダーツを指す言葉となっています。
互換性も低くなるためNo.5同様にチップ・バレルの種類もそれほど多くありません。


シャフト・フライトの規格
シャフトとフライトを繋ぐ部分はシャフト・フライトが一体となっているものを除くと、シャフトの先端に十字の切り込みが入っていて、そこに開いたフライトを差し込むタイプと、フライト側に穴が開いていてシャフトにかぶせるように装着するタイプと大きく分けて2種類になります。
前者の方はメーカー問わず互換性があり、折り畳みができるフライトは全てこちらのタイプとなります。
(3枚羽フライトなどはのぞく)
後者は各メーカーが独自に機構を作り上げるため、他メーカーとの互換性がなく専用のシャフトに専用のフライトが必要となります。
しかし、どちらもバレル側となるシャフトのネジ山は2BA規格となっていて、1/4規格であるハウスダーツを除いたすべてのバレルに使用する事ができます。


フライトを差し込むタイプ
シャフトに入れられた十字の切り目にフライトを差し込むタイプは、近年人気となっている成形型のフライト(プラスティックなどの素材を使用し、羽が開いた状態で作られているフライト)が発売される以前、折り畳みのフライトがソフトダーツの主流だった時から使われていて現在でもくのメーカーがこのタイプのシャフトの販売を続けています。
素材にもよりますが、このタイプのシャフトは安価なものも多いのが特徴で、折り畳みフライトを使用する際には必須となっており、成形フライトで有名なL-Flight(エルフライト)もこちらのタイプになります。
またL-Flightのメーカーであるエルスタイルが販売するL-Shaft(エルシャフト)もこちらのタイプのシャフトになります。
ダーツボードなどに付属しているダーツもこのタイプのものが多く、いまだポピュラーなタイプと言えます。


お買い物のポイント
お買い物の際には注意しましょう!

フライトをかぶせるタイプ
このタイプはシャフトの先端に切り目がなく、フライト側に穴が開いていてシャフトにかぶせるような形で装着します。
装着部分もメーカーによって加工が違い、同一メーカーのシャフトとフライトが必要になります。
特徴としてシャフトに差し込むタイプに比べてフライトが外れにくく、装着もフライト側の穴が大きいのでストレスなくスムーズに装着することが可能ですが、構造上フライトは成形フライトのみとなっていて折り畳みフライトなどと比べると価格も上がります。
このタイプのフライト・シャフトではコスモダーツが販売している「Fit Shaft(フィットシャフト)」と「Fit Flight(フィットフライト)」が有名で、たくさんのカラー・デザインが販売されています。


お買い物のポイント
このタイプの商品を購入するときは、専用のシャフト・フライト同士である事を確認しましょう!

まとめ
今回はダーツを構成する4つのパーツの規格についてご説明しました。
ダーツ用品も今や様々なメーカーからたくさんのカラー・デザインのものが販売されていますが、規格を知らずに購入をしてしまうと思わぬ失敗をしてしまう可能性があります。
マイダーツのドレスアップはダーツを楽しむ大切な要素の一つなので、気に入ったアイテムが見つかったら自分のダーツに合うものか一度確認をしてから購入をするようにしましょう。